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2009年7月13日 (月)

本当のニュースは?

さて、都議選は、民主党の圧勝で終わった。しかし、今朝の日経は『キリン、サントリー経営統合へ』が一面だ。

フジで小倉さんが、『アサヒ、サッポロはどうするんだろう?』と言ってたが、元々、この2社は『大日本麦酒』という一つの会社だったのを、西をアサヒ、東をサッポロとしたのだ。

1949年過度経済力集中排除法が施行されて、日本の企業はバラバラになる。いわゆる”財閥解体”だ。

九州の炭鉱町で育った私としては、三井と住友が一つの会社になる?なぁんて、想像もできなかった。『バラバラにされて、分野ごとに合体しただけだろうから、、まぁ、、そうなのか、、。』などと、納得しようとしたものだ。

話を無理やりこじつける気はするが、建築業界における”分離発注”は、必ずしも良いとは思えない。

設計と施工で分けるだけでなく、基本設計と実施設計まで分けている。

たとえば料理の世界で、煮方焼き方などと分かれていると言われるが、建築のように、同じ図面を何度も、書き直す?写し直す?検討し直す?という事はしない。ある一匹の魚がいれば、その材料を引き継いで調理するはずだ。

建築は、違う。

何度も、同じ場所の図面を描く事になる。多くの人で、手間暇を掛けて造る。

元々建築は、大量生産出来るものではない。大量生産できるような”200年住宅”などは、まず、あり得ないと思う。

しかし、、だ。何度も、別々の人が図面を描く必要は、あるのだろうか?

私の仕事は、建築施工図と言うものだ。

設計(施主が言った、『こう、したい』を図面にしたもの)と、施工(ゼネコンとして『こう、造りたい』を図面にしたもの)の調整として、ゼネコンサイドで描く施工図を作成する仕事だ。

まぁ、、昔は無かった”隙間産業”だと思う。

分離発注を止めて、一括発注すれば、2度も3度も繰り返す作業は無くなるし、設計者や施工者に対し、今以上の責任が来る。そうすれば、きっと良いものを造るであろうし、安くなるはずだ。

まぁ、、時間は2倍掛かるだろう、、少ない人数でやる事になる訳だから、仕方が無い。

それをカバーすることが出来る・・とするれば、、。

ゼネコンと設計事務所の統合・・かな?

あるいは、ゼネコンの合併・・という案もある。

キリンとサントリーが経営統合すると、、、3兆8164億円の売り上げになるようだ。これに、アサヒとサッポロを合わせると、日本の全てをカバーする事になる。

しかし、それでも精々5~6兆円だろう。

建設大手5社である、鹿島・清水・大林・大成・竹中を合わせてみると、各々1兆2000億から1兆5000億としても、7~8兆円となる。これに準大手から以下を合わせると、どれくらいの規模か?

実は、国土交通省から建設投資額(名目)が公表されているが、2009年度は47兆円なのだそうだ。バブル期は80兆円を超していた。大手5社と言っても、全体の1/5か、1/10なのだ。

建築業界は、ビール業界の10倍はある。しかし、建設業を持った会社だけで、数千数万とあるのだ。基盤が弱すぎると思うが?どうだろう。

先週のサンデーモーニングの”風をよむ”では、”日本の技術”をやっていた。同じく、先週から始まった『官僚たちの夏』を見ただろうか、通産省の勧める、日本の技術の話だ。

実は、それによって作り出された、『日本の自動車業界』は、建築で言う分離をされていない。

設計と施工、そして販売。これが一つになっている。1949年の財閥解体後に発生した産業だからだ。

建築は、バラバラなのだ。

自動車業界は、財閥になれた。世界に対し、トヨタ、ニッサン、ホンダ、、は、財閥なのだ。建築には、今、、財閥が無い。分離発注を止め、強い建設会社を作る必要があると思う。

まぁ、、しかし、おそらく、ガソリン自動車は電気自動車に代わり、車は家電製品になる。”今財閥”であるだけかもしれないのだ。ソニー、パナソニック、が車を造るのかもしれないと考えると、『そうかなぁ、、』と思えないだろうか?

ここまで書いて、、ちょっと気づいた事がある。三菱は、車も家電も、、そして建築もやっている。やれるかもしれないなぁ、、。

先日も書いたが、今回の選挙で、”保護貿易”は無理としても、”技術保護”は、やってもらいたい。

それには、『強い業界となる。』必要がある。

我社も、、いや、、私も頑張らねば、、おや?今までの勢いが、どこか急に失せたようだ。色々あった日曜日後の月曜日だ。さぁ、、仕事!仕事!

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