« 写真の発送、終わりました。 | トップページ | ”300”を観た。施工図の世界をみるようだ。 »

2007年6月 1日 (金)

完成責任と継続責任

若い人が悩んでいる。トンでもない仕事を選択してしまった・・・。と言う事だ。

世間には、『地図に残る仕事』として、”建築”は認識されていると思う。

”完成”と言う言葉の使い方は、『建物が完成した』などと使われる。『介護が完成した』とは使われない『介護が継続されている』と使う。”完成”と”継続”は、共に大事な事だが、仕事の有り方としては異なる。

若い人に、”完成”と”継続”の難しさが迫ってくるのは、”石の上にも三年”を過ぎた辺りからやってくる。後ろには”責任”という言葉が付いてやって来る。

建築は、”請負”という言葉から分かるように”完成責任”である。期日を守らなければならない。

”完成責任”を満足させようとすると、『ウソのような残業をしないと出来ない』という事を知る。また、沢山のパートナー達にも、同じ動きをしてもらわないと、自分の範囲が完成しない事も知る。

しかし、それでは体も心も辛い。そこで、”完成”も”継続”も無い世界を望み始める。9時5時の世界だ。”指示命令”をされて動く。完成する必要も、継続していく必要も無い。言われた事を言われたようにやり、責任の来ない世界を望みたくなるのだ。

『建築が請負の世界であっても、私が請負ったのではない。会社が請負ったのだろう。私に責任は無いではないか』と言う。

そう、、その通りだ。

だが、残念ながら、安定的な収入は、あきらめてもらうしかない。一緒に歩いてくれるメンバーに、仕事を優先するしかないからだ。

世の中に有る仕事で、それなりの収入を得るには、”完成責任”か”継続責任”を満足させるしかない。”濡れ手に粟”は無い。命を縮めながら仕事をしている。

しかし、残念な事は、”継続責任”を果たす仕事をしている人から、”完成責任”を果たす仕事をしている人を見た時、”全てが労災”として見られる場合があることだ。

建築土木と見るや”談合!談合!”と言う。安くなると、どこにしわ寄せが来るか?一番高いのは”人件費”だ。材料代ではない。我々下請けの人件費に来るのだ。

いくら”地図に残る仕事だ”と言っても、このままでは、”この業界に残る人”は居なくなる。

========

今日は、我社の新人君を現場に連れて行った。作業環境を見てもらおうと思ったからだ。3月はバイトで、4,5月と研修で図面を描いてもらった。そろそろ本物を見てもらう必要があるからだ。

だが、こんな悠長な事をやって育てても、中国施工図の安さに対抗できない。この新人君に、研修を兼ねた仕事を提供できないのだ。そして、実際の現場に入り、3年もすると悩んで辞められるようでは、話にならない。

|

« 写真の発送、終わりました。 | トップページ | ”300”を観た。施工図の世界をみるようだ。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 写真の発送、終わりました。 | トップページ | ”300”を観た。施工図の世界をみるようだ。 »