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2007年1月11日 (木)

まだか?中国元の切り上げ

昨日、同級生の旦那さんが亡くなられた。3日に倒れ、昨日亡くなったのだそうだ。二人は同級生同士の結婚だったそうで、中学時代に同じ学校だったので、共通の友人がいたようだ。ご冥福をお祈りします。

しかし、5日は友人の母親が亡くなり。また、訃報である。どうも、いかんなぁ、、。

さて、報道によると、本日1/11に、中国元が1ドル7.7977元と、7.7元台に突入した。と、言っているが、どこまで影響があるか?

このブログを始める前、弊社HPで『元の切り上げ』について書いた。04.09.06のことだが、言いたい事は、そう変わっていないようなので、コピーしてみよう。

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●図面単価 中国『元の切り上げ』 04.09.06

昨日も、このHPを見て『施工図の仕事をください』と、中国からメールが届いた。

新聞テレビの報道で、中国本土では都会と地方で賃金格差がトンでもなくかけ離れているのだそうだ。映像を見る限り、その通りなのだろう。しかし、その中国の都会と日本には、更に格差がある。1/20と聞いた。

現在、施工図の単価は、各社バラバラで、何を基準にはじき出した価格なのか?とんと見当がつかない。先日、反抗期の長男(高2)がイタリアンレストランの裏方のバイトを始めた。時給850円という。800円くらいが普通なのだそうだから、チョット条件がいい。一般社員と同じ1日7時間で週5日ほど働くとして、一月22日間という計算をしてみる。

850×7×22=130,900

高校生に、こんなに払うのか!と驚く。

我々の図面単価は、15,000~30,000円(いや?これも正しくない、今や20,000円か?)1回の訂正作業(チェック訂正)込みというのが最近の話である。あるひどい会社は『「請負」でやってくれ。請負ということは請負だ!訂正も込み』と何度訂正しても、『追加の請求は無し。』と言ってきた。設計変更は付き物だ。もし、設計変更が微々たるものなら、初めから設計図という『絵』は描かず施工図を描くであろう。

新規にA1で1/50の施工図を描くのにどれくらいかかるかというと、1年を通して検討してみると、1月平均15枚程度である。作業時間は、一月22日(1日7時間)作業で残業40時間とすれば

22×7+40=194(約200時間) 従って、194÷15=12.93(約13時間で1枚の作図)

1枚20,000円の施工図として 20,000×15=30万円 これを200時間で割って時給1,500円となる。

これが、使える図面を描く者の時給である。チェックが必要なオペレータの場合、チェックマンのチェック時間と無駄な作図と誤りの図面を訂正するオペレータの訂正時間がプラスされる。チェック作業は意外と時間がかかる。としても、計算上1枚2時間としよう。新たな訂正作業は、簡単な直しであっても消して描くわけなので意外と時間がかかる。まぁ、これも3時間としよう。1枚あたり5時間の追加 13+5=18時間で1枚 となる。

1月15枚の作図であるから15×5=75が200時間にプラスされ275時間となる。 30万を275時間で割って時給1,090円となる。CADを使い、建築知識もゼロではない、そんなオペレータの時給はおおまかに1,000円か?いや、間違っている。彼等を手配した者がいる。たとえば派遣会社。派遣会社の取り分を15%としてその分を引くと時給850円となる。更に!更に!何度も変更があっても『請負だ!』と言われると?

もう、バカバカしくなる。高校生のバイトの方が時給は良い。そんなオペレータが作図した図面を見て『間違ってる!何だこれは!』という者が指示・命令してできた建物、この建物はたして価値があるだろうか?日本版リートが盛んになってきた現在、『造るだけ』は不可能。(この部分後述する)

『訂正に、そんな時間がかかる訳がない』という者がいる。まぁ、1度やってから言って欲しい。

えっ?という訂正作業
・12.5+9.5のボード二枚張りを12.5+12.5の二枚張りに変更
・躯体のフカシ厚を変更

いずれも、指示書には1行だ。簡単だろう?やってみてもらいたい。ちなみに、設計図によくある910とか1205や1210の数字が何故そうなるのか、ちゃんと理解している人が『訂正に、そんな時間がかかる訳がない』と言っているか確認してもらいたい。ついでに言うと、CADは、1205ならば1205と入力して利用する。数字だけ変えることをすると、次の変更に耐えられない。

さて、前置きが長くなったが、この仮に1枚20,000円の図面を、中国ではいくらで作図するのか?弊社HPに来るメールから判断すると7,000円というのが相場のようだ。約1/3だ。中国の都会との賃金格差が1/20とすれば、20,000円の1/20は1,000円ということになる。利益は6,000円。85%である。いい商売をしている。安さに付いて、はっきり言ってかなわない。『内容が伴わなければいけない部分に、多少難が有っても、この安さである。「絵」である設計図から第一段階の検討に事たる内容の施工図であるなら問題ない。』とされては歯が立たない。先日見たある図面は、意匠図を拡大して適当に寸法を足したものだった。それなら、うちの次男(中2)でもできる。

しかし、最近は内容の伴った図面も出て来ている。だが、残念なのは、日本の設計は中途半端で終わっているのいるので、詰め切れていない(だから施工図が必要なのだが)。日本では、『1回の訂正を含む』という、よく考えるれば??といえる項目が施工図見積時点にある。海の物とも山の物ともつかない『1回の訂正』とは何だ?それを日本以外の国に、何と説明する?請負とは何だ?

結局、訂正作業を国内で行うしかない。誰がやっているか?オペレータである。ピザ屋でバイトする高校生と大差ない賃金のオペレータが訂正するわけである。彼らの訂正した図面に何を期待する?完璧を求める者が多すぎる。チェック機能を働かせていると作業が終わらないのであるから、言われただけのことをやる程度しかないのだ。しかし、間違いは間違い。そのオペレータはクビなのだろう。高2の息子に、そういう話をしようとすると、妙に勘がよく、サッさとどこかに行ってしまう。

やっと本題である。

1994年1月30%の元の切り下げがあったそうだ。1ドル=8.27元で維持しているらしい。これが現在も続いている。これに続き、95年Windows95が出て以来、日本だけでなく、世界は一変することとなる。98年のWindows98は、それを決定付けたと思う。政治的には、天安門事件や香港返還などが、今の体制に繋がるのかもしれないが、技術的にはこのWindowsというOSが転機だと思う。

技術をアッ!という間に縮めたのは、パソコンの普及に他ならない。

今、『元の切り上げが』話題である。『どうやら20%は上がるだろう。』などという話を耳にするが、30%上がったとしても、元にもどるだけだ。 『1枚7,000円で作図する』と言っているのが9,100円になるだけだから、引き続き、中国に図面を発注するだろう。半額以下なのだから敵はいない。さて、そうなると、我々日本国内で図面を描いている者はどうなるか?である。

今日、この時は『安い、安い』で重宝なのだろうが、建築は、施工図は、オペレータだけで出来るのだろうか?オペレータを指示するチェックマンは、どうやって建築業界に生まれたのだろうか?やはり新人の時代があり、一つ一つ理解し覚えて行ったのではないだろうか?オペレータ的時代を経て現在ではないだろうか。

元請のゼネコンは、底辺を支える人材の育成は考えていないのだろうか?

話をしていて分かった事がある。あるゼネコンで、この話題で会議があった。優秀な人だったと思う。しかし、欠点が一つ、『下に降りて来れない』その会議では、結構自由に物を言わせてもらった。しかし、これだけは言えなかった。

『そんなに施工図屋が儲かって簡単だと思うなら、今の会社を辞めて施工図屋になってみたら?』

『元の切り上げ』をするならば、パソコンもここまで普及している事だし、50%以上にしても十分やっていける国力が中国にあると思う。人口も日本の10倍いる訳だから、地域経済の格差があっても、人材は豊富のはずだ。まぁ、しかし、一気にやるのは無理があるとしても、そろそろ話題の20%程度の切り上げはやってもらいたいものだ。

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まぁ、こんなものを書き始めていて、『うーーん!こりゃぁブログにした方が面倒が省ける』と思ったことが、このブログを始めるきっかけだ。

しかし、もう元の切り上げがあってから、1年以上経ったいるが、、、そうなの?という程度で、まるで変わらない。逆に、中国に飛んでしまわれると、エライ騒ぎになってしまうくらい依存している。

まぁ、私の言っていることは、負け犬の遠吠えにしか聞こえないので、堺屋太一氏のビデオコラムが掲載されている『市民メディアイン・ターネット新聞』というのがある。勉強になる・・・が、全部聞くには、、時間が掛かる、、いやぁ、、いかんいかん!勉強せねば!何せ、今までサボりすぎた。

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